数年前に二羽のカラスがおりました。何故か近所に集まる大群のカラスとは距離を置いているようなカラスでした。畑の上空を縄張りにしているのか他所のカラスが来たら追い回してくれて特に対策をしなくてもブドウ畑には被害はなかったのです。
しかし、ここ数年、二羽のカラスから子供たちが生まれたのか数が段々と増加してきました。すると、被害がなかったブドウ畑にもカラス襲撃の後が無残にも広がることが多くなってきたのです。カラス除けにラジオを流したり天敵の鳴き声が聞こえる機械を設置したのですが結局、大した効果はなしでした。カラスも家族を養うのは大変なのでしょう。
そこで、今年から意を決してカラスが侵入できないように防鳥ネットを設置することにしました。2,000㎡ほどの面積のブドウ棚の上にネットを広げるのです。実際にやってみると、網を広げるのに棚の金属やビニールを止めているクリップに引っかかったりと悪戦苦闘でした。網の張り方を試行錯誤しながら張っていくので時間がかかる。
何より、ブドウの葉っぱの上で作業することが多いので直射日光を浴びて疲労困憊になりました。日頃、ブドウの葉の下の日陰で作業しているので、直射日光の容赦ない強さには参りました。
とは言え、今日でほぼ張り終えたので、今年はカラスの心配はいらないので一安心です。