芽かき-晴

本日は、無加温ビニールハウス内の桃太郎ぶどうを”芽かき”しています。夏のような暑さでしたが、風は涼しいので作業するには絶好でした。

”芽かき”は、文字通り余分な芽を除去して、必要な芽に養分が十分に行き渡るようにするための作業です。葡萄は、新芽がある程度生育が進むまで、前年の秋から冬にかけて貯めた養分を使って発育していきます。

つまり、蓄えられた限りある養分を効率よく使うには、余分な芽に養分を取られると初期生育が悪くなるので予め余分な芽は除去する必要があるのです。

写真のように芽の出方も、1つの箇所から双子のように芽が出るものから、真下に芽が出ているもの、結果母枝に出てきた芽など不要な芽を除去していきます。

 

 

 

 

最終的には1mに片側5本くらい残るように調整していきます。これくらいの芽の段階だと、写真のように明らかに不要な芽を除去したり、過密な芽を除いたりと大雑把に芽かきを進めていきます。

樹によっても、勢いが強い樹や弱い樹など個性があり全て同じように作業するわけにもいかず、勢いが強すぎるような樹は少し多めに芽を残しておきエネルギーを発散させて成長してから枝を整理したり、弱い樹は最初から必要な芽だけを残すようにして効率的にエネルギーを使うよう心掛けたりします。

加えて、こちら岡山県の勝央町ではゴールデンウィークまでは遅霜の危険もあるので、やたらめったに芽かきをするわけにもいかず、天気予報にも注意を払い芽かきをするかしないか、どれくらいの強度でするかを決めたります。

芽かきは、春になり最初に葡萄の管理作業としてやるので時間的にも心理的にも余裕をもって取り組めるのですが、初期生育に大きく影響するので気持ちに余裕を持つつも油断せず取り組まなければならない大切なお仕事なのです。

それにしても、この時期の作業は最高です。天気も良く、紫外線は強いですが風は涼しいので、外で作業していても気持ちが良いのです。さらに小鳥のさえずりが盛んで、鳥の鳴き声をBGMに心地良い農作業の時間なのです。

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